第3回定例会 補正予算に対する反対表明「討論」2022.10.19 そね文子

乳幼児に対する新型コロナワクチン接種について

議案第62号一般会計補正予算第6号に関して、6か月から4歳の乳幼児に対する新型コロナワクチン接種についていのち・平和クラブを代表し意見を述べます。

乳幼児向けワクチンは特例承認されたもので、昨日の総務財政委員会の質疑では、海外、特にアメリカの治験をもとにし、日本国内での治験は行われていないことを確認しました。そのアメリカの事例では、9月22日段階で、6カ月から17歳まで124万人の接種者のうち、死亡が153人、緊急治療室5,220人、その他入院した方が4,415人、心筋炎1,959人、いのちに関わる障害670人と発表されています。一般に新しいワクチンの導入は、治験に加え臨床試験も行われた後になりますが、特例承認では、それが行われていません。いきなり接種が始まり、日本においては今回の接種が事実上の臨床試験となるということです。これで安全が確認されたとして実施されることは子を持つ親として理解できません。

10月7日の厚労省の副反応検討部会で公表された資料では5歳から11歳の接種で副反応の医療機関からの報告は、119件、その内重篤が30名、死亡が2名出ています。死亡した一人は9月19日ファイザーのワクチン3回目を接種した11歳男子で、接種後翌日から発熱し、その後急性脳症を発症し4日後に死亡に至ったこと、厚労省は因果関係を認めていないことが、報道されました。接種から4日後に死亡しても因果関係が不明とされることは理不尽です。

副反応として報告される症状には、アナフィラキシーショック、血栓症、このほか入院治療を必要とするもの、死亡、身体の機能障害に至るもの、死亡もしくは身体の機能障害に至るおそれがあるものについては医師が予防接種との関連性が高いと認めるものとなっています。また、その他の症状には、けいれん、ギランバレ―症候群、急性散在性脳脊髄炎、血小板減少性紫斑病、血管炎、無菌性髄膜炎、脳炎・脳症、関節炎、脊髄炎、心筋炎、顔面神経麻痺、失神を伴う血管迷走神経反射があり、相当深刻なものです。

ここで区内の状況を見ると30代以下でのワクチン副反応は28人でその内7人が重篤とされています。一方でコロナ感染症では決算委員会の質疑を通して、30歳以下には深刻な状況は起きていないことが判りました。

これまで子宮頸がんワクチンの深刻な副反応が多数出たことが問題になり、積極勧奨は中止されましたが死亡したのは2名でした。しかし新型コロナワクチンはすでに国内で1,875人もの死亡報告があるにもかかわらず、立ち止まろうとしないのはいったいなぜなのでしょうか。

ワクチン接種は国がすすめる事業であり区が対応せざるを得ないことは理解しますが、案内だけを送り、予診票や接種券は送らず希望者が申請する方法をとっている自治体もあります。区にもそのような慎重な対応を求めましたが、行わないという答弁から議案には反対します。以上の状況を鑑み、杉並区や議員の皆様には今一度、乳幼児へのワクチン接種について再考いただけますようお願いし、いのち平和クラブの意見とします。

Comments are closed.